沖縄県民の思い

先日、図書館で見た新聞には「沖縄県民 v.s. 鳩山首相!」のような記事が載っていました。「え〜?」と思わず手にとりました。

新聞、テレビ無しの生活をしてずいぶんになります。
その間、世の中のことが見えなくなったかというと全くその逆で、世の中の動きがシンプルに伝わってきます。
なぜかというとインターネットのお陰です。

ネット上の情報は玉石混淆。個人から企業、団体、はては国家レベルでのさまざまな情報が同列に載せられています。その中から「真実」をつかみ取るのは至難の業...のように思えますね。でも、意外に思われるかもしれませんが、ざまざまな情報をず〜っと眺めているとおおよその見当が付くようになってきます。

はっきりと判ってきたことは、テレビや新聞はかなり偏った部分的な報道が多いということ。特に最近はその傾向が強まってきています。朝日新聞も読売新聞も一緒くたになって同じようなことを繰り返してばかり。その背景には「わかりやすい利害関係」がちゃんとあります。

新聞やテレビの報道をしっかりと読んで見ていた時には「経済の世界はわからん... 政治は難しい... 私は無力だ...」と思いがちでしたが、なんのことはない、メディアの情報で煙に巻かれていただけではないでしょうか。そして、それこそが彼らの使命といえるのかもしれませんね。CIAが読売新聞を立ち上げたという話しですから。
公開された「米国公文書」によると正力松太郎コードネームは「ポダムpodam」。

最近では個人やフリーのジャーナリストのブログツイッターなどが、マスメディアをしのぐ速度と内容で活躍をしてくれています。

現場の声を直接知ることも出来ます。
たとえばこの辺野古の基地建設阻止の活動を伝え続けているブログから届く沖縄県民の生の声。
マスメディアではどう伝わっているのでしょうか?


今日の各社の世論調査、民主党支持が下落し、自民他小政党が若干支持を伸ばしている。マスコミの世論誘導が成功している所以だろう。

沖縄で「自民党政権に戻って、ぜひきっちり辺野古に決めて欲しい」と思う人間は、少なくともわたしの周りには一人もいない。鳩山よがんばろうよ、迷えよという声が多い。(マスコミの恣意的な取材については、こちらをご覧ください。これは私たちの実感です)

さて「県民大会の意義を鳩山首相に伝えたい」有志一同が、民主党沖縄県連代表の喜納昌吉さん、民主党代表鳩山由紀夫さんに申し入れを行いました。

沖縄の声をお聞きください。
全文いただいたので掲載します。(写真はOTVさんより)
市民団体が民主党に要請 「期限きらずにより良い解決を」琉球朝日放送2010/05/10


民主党
代表 鳩山由紀夫さま

 去る5月4日、鳩山由起夫首相は、首相就任後初めて来沖されました。
 昨年の衆議院選挙では、鳩山代表の普天間基地は「最低でも県外へ」との言葉を信じ、沖縄を犠牲にし続けてきた戦後日本の政治を変える絶好の機会ととらえて、県民は沖縄全選挙区で「辺野古新基地建設反対」を訴える候補者を当選させました。米国でのオバマ政権の誕生、そして日本での鳩山政権の誕生に、沖縄の新しい未来がようやく開けてきたと思われました。
 しかし、4日に来沖された鳩山首相の「沖縄のみなさんに負担をお願いしなければならい」という「お詫び」発言は、県民の失望、そして怒りを噴出させています。
 政権交代後、沖縄のわたしたちは、鳩山首相のあと押しをしようと、11・8の県民大会、今年1月の名護市長選挙、県議会での全会一致での決議、そして、知事をはじめ全市町村長が参加し、9万人以上が集まった4・25の県民大会と、「県民の意思」を示す行動を繰り返し重ねてきました。
 これほどの沖縄県民の意思が示されていながら、普天間基地の新たな移設先を沖縄県内に求めるならば、民主党そして鳩山政権は「民主主義」を真っ向から否定したとの誹りを免れません。また、この先いくら民主党が「地方分権」を唱えても、その政策を信じることはできません。

 わたしたちは、鳩山首相来沖に際し、「4・25県民大会」の意義を県民どうしで確認しあうとともに、同大会で示された「県民の意思」を鳩山首相に直接伝えるためのアクション(「県民大会の統一カラー黄色を身につけてお迎えしよう」別紙を参照のこと)を呼びかけた市民有志の集まりです。
 わたしたちは首相の来県に先立って、三つの要望を掲げました。この要望に込めた思いは、先日の来沖時の首相発言のあとも変わりません。5月末に移設先を決定する、しかも沖縄内に移設先をきめるなどという、民主主義を根底から否定するようなことはなさらずに、時間をかけて、沖縄県民の意思を力として米国との交渉を続けることを決意されるならば、私たち沖縄県民はその決意を全力でもって支えます。
 これらの要望を聞き届けていただきますよう、ここに要請いたします。


1 先日の県民大会は「県内にこれ以上基地はいらない」という意思表示です。「5月末決着」にこだわらずに、もっと時間をかけてでも、県民の意思に沿ったより良い判断をしていただきたい。

2 わたしたちは、鳩山首相が来沖に際して発言された「普天間飛行場の危険性の除去と沖縄の皆さんの負担軽減のため、全力を尽くします」という言葉を強く支持します。

3 「沖縄にこれ以上基地を作らない」と約束をしてください。

2010年5月10日
「県民大会の意義を鳩山首相に伝えたい」有志一同



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