弟子屈の図書館

この図書館に入るとワクワクする。娯楽に飢えているからかもしれない。でも、出会いの予感がする。
はじめて入って、パッと目について借りた2冊。

『めぐりめぐる月』
突然、母が家を出てしまった。その失意にとらわれた少女が、祖父母と一緒にポンコツ車で母の旅の後を追う。
「その人のモカシンを履いて 月が2つ巡るまでは その人のことを語ってはいけない」
引っ越してすぐに届いた教訓です。


『火を喰う者たち』
読み始めてすぐに「なんか嫌な雰囲気だな〜」と思っていたのですが、読み終わったとき、深い深い想いが心を満たしました。そんな深いテーマだったんだ... 「あいよ」という訛りがうつりました。


『ICO -霧の城』
娯楽が読みたい!と、宮部みゆきさんの本を選びました。彼女はゲーム・マニアだったんですね。プレステのゲームが気に入って、頼み込んで小説化したそうです。主人公の少年の真っ直ぐで強い想い。少女の白く清く瑞々しい存在感。それらが揺らぎ落ちていく感じ。そこからの復活! 自分を投影して楽しみました。お話としてはまあまあだったかな。


『森の少年』
今日読み始めて、今さっき読み終わりました。今の自分とすっごくダブる感じがしました。
インディアン(アメリカ先住民族)の少年が『森の時間』を過ごすことで一皮むけるというお話ですが、両親や大人たちの言動、日常のしきたりやらなにやら...その理由が納得できなくて反抗する少年。彼が、勝手に一人で森に入って行く(大人になる儀礼)と...


どれも、いいタイミングと順番でボクの手に届いてくる感じがしています。

平行して読んでいるのは、枝廣淳子さん翻訳の新刊『地球の法則と選ぶべき未来』(ドネラ H メドウズ著)。ボクが図書館に注文した本です。(買わないでも新刊が読めるなんてすごいですね!)
どうにもこうにもせっぱ詰まったまった無しの地球の環境ですが、そのことについて「めからうろこ」の斬新な視点でドネラさんが語るシュート・エッセイ集。なんだか元気が出て楽しくなっちゃいます。「環境問題」っていうけど、ほんとの問題は何なのさ!とか、「大変ダ〜! もうだねだ〜! お先真っ暗ダ〜!」と学者やメディアは脅すようなことばっかり言うけど、本当に必要なのは「どういう選択肢があるか」をしっかりと伝えて考えてもらうことでしょ!みたいなこととか。
これからのライフスタイルの指針となるような発想が満載です。世の中のおかしな仕組みを短い言葉で痛快に正体暴いてくれます。

他にも木工作家と樹木の本とかいろいろ借りました。
面白いですね。

最近は天気が悪いので、(体調もいまいちだし)デザイン仕事と読書にぴったり。
でも身体を使うアウトプットの時間も待ち遠しい...
冬がちかいからな〜

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